- kantamasan
朗報!今年のさちのか◎

なかなか寒くなりそうでならない今年。
おかげで遅れていたイチゴの生育も徐々に勢いを取り戻し、さちのかに関してですが、実の生り方は以前心配していたような特別な遅れはなさそうです。
それでも、いの一番は年内間に合うかどうか。今週半ばから気温もぐっと下がるようですし。
かおりのはぼちぼち採れているのですが、3年目ということもあり品質に問題のあるものが少なくなってきたため、ジャム用等を販売する機会も激減しております。というより今年はまだ一度もないです。
いつもわずかにパック詰めからはじかれた少量のイチゴを自宅に持って帰り、家族で食べているのですが、連休ということもあり、珍しく二日続けて出荷がなかったため完熟してしまったイチゴを娘と摘んで帰りました。
赤くなりやすい小さいものを選んで持って帰ったのですが、
写真の一番右。
これ、いわゆる不受精果というものです。
イチゴは受粉をミツバチに頼っていますが、うまく受粉できなかったものはこのように形が個性的になります。限度もありますが、基本的には綺麗な円錐形のものと味は変わりません。
さて、この三つを見て、何かお気づきになりますでしょうか。
形、、、以外です。
・・・・・・・・・・・・・
そうです!その通り!(タイトルで分かりますよね)
一番右、さちのかです!!!
個体差があるので、数千本も苗があれば早く花が咲くものも遅く咲くものもあるのですが、中にはこんなに特別早く実になってしまう子もいます。
でもさちのかでこんなに早く味見が出来るとは!
自宅に持ち帰り、記念撮影(これ)をした後、半分に切って奥さまと食べてみました。
美味いーーーーーー!!!
今年のさちのかはかなり行けるかもです!
土づくりには時間がかかります。まだまだ最終形には程遠いのですが、良質な堆肥が運良く山口県にあり、何かのご縁で出会えたことで高設栽培(ベンチの上で育てるおしゃれなやつ)には埋められない「土の力」を得ることが出来ました。
気候もここ小鯖は穏やかで、ほどほどに暖かかく、ほどほどに寒く、ほどほどに風が吹いて、毎日僕らを包んでくれています。
そしていつもパクパクと食べてくれる子供たち、楽しみにしてくださっているお客様の見えない力の後押しのおかげで。
いろんな要因が重なって、毎年少しずつ理想のイチゴに近づいています。
今年はミツバチの搬入直後に大量のスズメバチに巣箱が襲われ、懇意にしている養蜂業者さんに箱ごと交換してもらったりと、最初の花がことごとくその「不受精果」になる可能性があります。
今年から小鯖の農協さん敷地内にある朝市にかんたまさんのイチゴを出すことになったのですが、そこにその不受精果がたくさん出されるかもしれません。味は良くても形が悪いと市場では残念な価格になりますので。
出し始めたらお知らせします。お近くの方どうぞ。
というわけで話は逸れましたが、今年のさちのか、期待大です!
本当にしみじみ美味しい。
作っている本人が言う「美味しい」ほどあてにならないものはないけれど、土耕栽培のさちのかはやっぱり美味しい。申し訳ないけれど、他の品種、他の栽培方式とは比較にならないです。
いつも定期的に買ってくださるご贔屓さま。
初めてのかんたまさんイチゴを楽しみに待っていてくださるはじめまして様。
決して安くはない価格で購入してくださるスイーツ店の皆さま。
特にお店関係の皆さまは、山と谷のある品種で、定期的に決まった量をお持ちできないにも関わらず、「ある時にあるだけで構わない」というありえない条件で、しかも相当あり得ない高額なお取引をしてくださってます。まだ三年目のひよっこ農家に大きな期待を持ってくださり、本当に感謝しております。
かんたまさんは個人のお客さまもお店のお取引先さまも、全く同じ目線でお付き合いができれば、と常々考えております。そのためには小さな規模で高い品質を保ち続けなければならず、どうしてもそれが価格に反映されることになります。
しかしできるだけイチゴが高級な果物にならないよう、いつでも食べたい時に家族で夕食後にみんなで食べられるよう、個人のお客様にはできるだお安くお渡しできればと思います。
その分こういったお店の方々にはご迷惑をおかけすることも多くなるのですが、そこはイチゴ本来の味や、お店のお力になれるようなサポートでカバーできれば、と考えています。
今年のさちのか、楽しみにしててくださいね。
やっぱりイチゴは糖度だけじゃなくて「コク」みたいです。はい。