本日、残っていたかおりのの定植がすべて終了しました。さちのかの定植を含め、この一か月、足腰を痛めながらも植え付けを手伝ってくださったたくさんの方々、本当にありがとうございました。本来ならば感動もヒトシオ、秋が深まるまでゆったりと過ごすのですが、一か月も遅れたため、もう気が付けばゆったり期間はとうに過ぎており、休む間もなく冬支度に突入です。
その証拠に二枚目の画像。みんなのさちのか、蕾が出始めました。中央にガクが見えると思います。これが花となり実となります。
今のところ病気や害虫の大きな被害もなく、農薬も必要以上に使うことなく(あれは生産者の健康も害しますし、単純にお金と時間の負担にもなりますので)、順調に育っています。楽しみ!
さて、今日は久しぶりに長い文章を書きたいと思います。個人のお客様とケーキ屋さんなどのお店様に。特にこれから出会うことになるかもしれない、まだ見ぬお友達に。
かんたまさんのさちのかは現在、たくさんの個人客様に食べていただき、常時3軒のお店様に利用していただいています。特にお店様にはこちらのわがままをたくさん聞いていただいて成り立っています。
価格はこちらの言い値で購入していただいてます。さちのかは山と谷を繰り返すので収穫量の少ない期間もあるのですが、「あるときだけで良いですよ」というかなりざっくりとした感じで注文していただいてます。価格と出荷量の両方で、かんたまさんにとってとても都合の良い取引をさせていただいてます。
なぜ小さなイチゴ農家がここまで優位な取り引きをしていただけているのか。
味は美味しいと思いますが、まだまだ発展途上です。
良いお店様に恵まれている、というのももちろんあります。
正直に、素直に答えるとすれば、かんたまさんは常々「誠実さ」を大切にしたお付き合いを心掛けているからだと考えています。かんたまさんではおそらくほかのイチゴ農家の方の倍以上神経質に選果を行います。もちろん人間の目ですので、すり抜けてしまう可能性はゼロではありませんが、スタッフが常に考えているのは「ケーキの上に乗ったイチゴが写真に撮られたとき、どのように写るか」ということです。味の大切さは当たり前なのであえてここでは書きませんが、ショートケーキに乗ったイチゴのアップに目に見える傷が入っていたとしたら、それはイチゴ農家の責任でもあります。
普段の生活でイチゴをいろんなところで目にします。雑誌の表紙、テレビでの企画、スイーツ特集。イチゴ特集。そこで使われているアタリだらけのイチゴを見て戸惑います。イチゴはみんなが思っている以上にとても表面が弱いものです。少し長い時間つまんでいるだけで、変色しやすくなります。それは見た目を悪くしますし、品質の低下も招きます。
かんたまさんはお届けしたイチゴをできる限りロスなく使っていただくために、収穫から選果、箱詰め、配達まで気を遣って行っています。それでも残念なイチゴが紛れ込んでしまったとき、どのようにお店様が思われるか。かんたまさんとお店様の信頼関係というのは毎日の「誠実さ」によって支えられていると信じています。
かんたまさんは「味」と「誠実さ」の両輪がきちんと噛み合うように経営を行っています。栽培技術や土づくりを中心とした「本当に美味しいイチゴ」の追求。そして安全なイチゴ、美しいイチゴ、「ここのイチゴでないと使いたくない!」という信頼、すべて「誠実なモノづくり」の原点です。かんたまさんはゆっくりでもこの2つをきちんと守った経営を長く続けて行きたいと考えています。
今年から新しいハウスが増え、昨シーズンまで400㎡規模だったさちのかは900㎡に栽培面積が増えました。収穫量も倍増する予定です。それに伴い、新しいお客様、お店様との出会いを求めています。今お付き合いをしていただいている方々との関係を大切にしながら、かんたまさんのさちのかを使っていただくことで生まれる笑顔が、もっともっと広がって行けば。
かんたまさんは今年は営業も頑張ります(*´▽`*)